砂漠の暑さに耐えながら、水を飲まずに重い荷物を運んで長距離を歩くことができるラクダは、「砂漠の船」と呼ばれ、砂漠の旅人たちにとって、欠かせないパートナーだ。
昔は、ラクダのコブには水が溜
「働きバチ」とは、常に忙しく働いている人のことを言う。この呼び名はハチから来ており、英語でも「busy as a bee」という表現があるくらい、女王バチや幼虫にエサを届けたり、巣を修理したり、掃除したり、蜜や花粉を集めたり・・・・・・と働きバチの仕事は多岐にわたる。
狭い巣で密着して、せわしなく働いている様子を見ると、会社員と重ね合わせて、感動してしまう人もいるかもしれない。
しかし、データを調べてみると、働きバチはそんなに働いてはいないことが判明した。
働きバチの中で、実際に働いているのは、全体の五〇パーセントちょっとで、残りは巣の中でゆっくりしてたり、目的もなく歩き回ったり、毛繕いをしたりを繰り返したりしているだけ。
それだけでなく、働いているハチでも、一日の実労働時間は六時間程度で、ビジネスマンの八時間よりも、二時間も短いのだ。
しかも働くのは昼間だけで、残業はなし。
「えっ、働きバチっていうのは、名前だけなの?」と落胆するかもしれないが、それは早とちり。
働きバチには週休二日とかいう制度も、夏休みもない。
一週間の労働時間を計算すると、六時間×七日=四二時間となり、人間の労働時間を八時間×五日=四〇時間と比べると、あまり変わらない。
さらに言えば、ハチは生まれた時期によって仕事の量が大きく異なり、それによって寿命まで変わってしまうという過酷な現実がある。
巣全体が活発に動く初夏は、働きバチも非常に忙しく、その時期の成虫の寿命はわずか一五~三八日間。巣の活動がほぼない越冬期を過ごすハチは、一四〇日間ほど生きることができるというから、その差は明らかである。