高温多湿の日本の夏は、毎日大汗をかいて 暮らすことになる。建物内部はエアコンで快 適さが保たれているが、いったん外に出ると、「滝のような汗」という表現があてはまる。
この汗が、衣類が
薄毛に悩んでいる人の中には、海藻を積極的に摂取している人もいるかもしれません。
昆布や若布などに豊富に含まれるヨウ素(ヨード)が、脱毛の原因となるという説があるからです。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に必要な成分で、甲状腺ホルモンは代謝や成長に関係する重要なホルモンです。
ヨウ素が不足すると、体力の低下や成長障害、脱毛や皮膚の異常などが起こります。
ヨウ素は体内に必要な量が少なく、体重六〇キロの成人では約一〇ミリグラム程度ですが、非常に大事な役割を担っています。
摂取したヨウ素のほとんどは、喉の部分にある甲状腺に集まります。
日本は海に囲まれており、海藻や魚介類などヨウ素を多く含む食品を食べる機会が多いため、ヨウ素不足になることはほとんどありません。しかし、内陸部の国ではヨウ素不足が深刻な問題となっています。
日本はチリに次いで世界第二位のヨード生産国であり、埋蔵量も世界一だと言われています。世界中にヨードを輸出しています。
では、このヨウ素が薄毛に効果があるのかというと、実はそうではありません。
髪の毛は遺伝的な要因や男性ホルモンの影響を強く受けます。
ですから、昆布を多く食べてヨウ素を摂ることは、必要なミネラルが補給されるので髪の毛に悪影響を及ぼすことはありませんが、髪の毛を増やすことにはつながらないようです。
また、ヨウ素は人体に必要なミネラル以外にも、写真感光剤や液晶表示板の偏光フィルムなどの工業製品に使われたり、除菌力が高いため医療や水質管理にも利用されたりしています。