鼻水の色の変化には理由がある

 

鼻水とは、無色透明で水のような液体のことを指す。それ以外のものは、鼻から出る液体を総称して「鼻汁」と呼ぶ。

 

鼻汁の色や性状は、病気と関係していることが多い。

 

例えば、慢性副鼻腔炎では、黄色で粘っこい鼻汁が出る。

 

急性副鼻腔炎では、黄色でサラサラした鼻汁が出る。

 

これらは、鼻の近くにある空洞である副鼻腔に炎症が起きて、膿が溜まるために色が付くのだ。

 

その色は、細菌に感染した白血球の一種である好中球が死んだり、黄緑色に濃くなったりすることで決まる。

 

好中球が多いと黄色くなり、少ないと黄色が薄くなる。

 

このような状態は、昔は蓄膿症と呼ばれていたが、今は副鼻腔炎という名前で呼ばれている。

 

一方、アレルギーや急性鼻炎では、鼻汁に色は付かないで無色透明になる。

 

花粉症などで出る鼻汁も、この無色透明のものである。