「これこそ日本人の味だ」。そう言って感慨深く飲むのが味噌汁である。
どんなに高級な料理を味わっても、「ご飯、焼き魚、おひたし、味噌汁が最高」という人も多い。
日本人と味噌との関係は
人間の体は全体が連動しており、ある部位を治療するときには他の部位も同時にケアすると効果的だと東洋医学では考えられている。
漢方では「五行」(木・火・土・金・水) という概念で人体の各器官の関係を説明している。
「五臓」は「肝臓」「心臓」「脾臓」 「肺臓」「腎臓」、感覚器官の「五窮」は「目」 「舌」「唇」「鼻」「耳」であり、耳は腎臓と同じく「五行」の「水」に属し、密接な関係があるとされる。
また、「水」に対応する味は「塩辛さ=塩」、色は「黒」である。
したがって耳を健康にするには腎臓の機能を高めればよく、腎臓を高めるためには塩分の摂取量がポイントになるということだ。
腎臓に良い食べ物は、豆類だと言われている。
その理由は、内臓と同じ形をした食べ物がその内臓に良い影響を与えると考えられているからだ。
そして、色は「黒」。これらを合わせると、耳に良い食べ物は黒豆ということになりそうだ。
塩味も適切な量に調整すれば最高だろう。
ちなみに、耳のための漢方薬には、滋腎通耳湯というものがあり、耳の不調や耳鳴りにも効果があると言われている。