高温多湿の日本の夏は、毎日大汗をかいて 暮らすことになる。建物内部はエアコンで快 適さが保たれているが、いったん外に出ると、「滝のような汗」という表現があてはまる。
この汗が、衣類が
記憶というと、新しいものはよく覚えているけれど、古いものは忘れてしまうものだと思います。
しかし、年齢が高くなると最近のことはすぐに忘れてしまうのに、昔のことは鮮明に覚えているということがよくあります。
お年寄りが昔話を好むのも同じ理由で、昔のことが記憶に残っているからだと言われています。
年を重ねると脳も老化して記憶力は衰えます。
そうすると、古い記憶から消えていくのが自然な流れではないかと考えられますが、実際にはそうではないようです。
これは矛盾しているように見えるかもしれません。しかし、これは記憶力が単一の能力ではなく、三つの能力で構成されていることを理解すれば納得できるでしょう。
その三つとは、昔のことを記憶し続ける「保持力」、新しいことを記憶する「記銘力」、必要な記憶を取り出す「想起力」です。
人それぞれに差はありますが、若い頃は、これらの三つの能力がみな活発に機能しています。
しかし、年を取ると保持力は変わらないままで、記銘力と想起力の二つの能力が次第に低下してしまいます。
新しいことを記憶する能力が失われると同時に、以前に覚えたことを思い出そうとしても、それを取り出す能力も衰えてくる。
残されたのは、強く印象に残った昔の記憶だけなのです。