エジソンは霊と会話できる装置を作ろうとしていた

 

トーマス・エジソンは多くの発明品を残したが、彼のアイデアは枯渇しなかった。彼が亡くなるまでに取得した特許は一九六三件にも及び、その後も実験のメモや日記が三五○○冊分も残されている。

 

しかし、その中にはエジソン自身しか解読できないものもあり、「エジソン文献研究国家プロジェクト」が立ち上げられている。

 

その中でも特に注目されるのが、「霊界通信機」の研究である。

 

エジソンは死後の世界における人間の魂の活動に強い関心を持っていた。

 

彼は人間の魂はエネルギーの一種であり、肉体を離れても記憶を保持しながら宇宙をさまようと考えていた。

 

この記憶は電子と似た性質を持ち、時空を超えて集まったり分かれたりするという。

 

エジソンはこの「電子生命体」とコミュニケーションができれば、人類や宇宙の歴史を記憶から引き出せるという画期的な発想を持っていた。

 

彼はこの発想を実現するために、「霊界通信機」という装置を開発しようとした。

 

この装置は発電所の蒸気タービンに使われる弁を参考にして、人間の脳から発せられるエネルギーを増幅する仕組みだったという。

 

しかし、エジソンはこの装置の試作品が完成する前に亡くなってしまい、詳細な資料や記録は残されていないとされる。